VIGNOBLES CARREAU SELECTION
ヴィノーブル カロー セレクション
- 当主
- SÉBASTIEN CARREAU
セバスティアン・カロー
- 地域
- AOC:BLAYE CÔTES DE BORDEAUX
- 所在地
- Chateau Les Peties Aarnauds 33390 Cars
概要
ジロンド川の右岸の港町ブライから東に約4キロ入ったカー村に居を構えるカロー家は、1832年から7世代に渡りワイン造りを行っている家系です。現在は2010年から当主となったセバスティアンと従弟のニコラが指揮を執り、ワイナリーの更なる発展を目指しています。彼らは近年、ファミリーの歴史にちなみ、ワインに海軍に関連するワードを名に冠した新シリーズをリリースしました。当社取り扱いの“アミラル”や”マジョ”も、そのシリーズに属します。若い世代のチャレンジ精神やセンスの生かされた、新しく、美味しい、ボルドーワインです。
歴史
1832年に、初代アントワーヌ・カローが、ナポレオン艦隊の司令官の一人が所有していたシャトー・レスカ―ドルの18ヘクタールの畑を購入したことから、ヴィノーブル・カローのワイン造りは始まります。代々受け継がれ、現在では32ヘクタールにまで広げられた、石灰粘土質を土壌とした葡萄畑の真ん中には、19世紀に建てられたエレガントな邸宅(シャトー)がそびえており、前当主の父ジャン・マリー・カローが自らの住居としています。
海外での葡萄栽培経験
当主セバスティアンは、家業のワイン造りに携わる中で、外国でのワイン造りを経験したいと考えはじめます。やがてスペインに渡るチャンスを得ますが、その際、コラボレーションで事業を行ったのが、醸造コンサルタントのミシェル・ロラン氏。ロラン氏との出会いはセバスティアンの大きな飛躍の機会となりました。いずれは南米で学びたい旨をロラン氏に相談すると、偶然にも氏はアルゼンチンでコンサルタントをする計画があったため、セバスティアンは同行することとなり、アルゼンチンの地でロラン氏のワイン造りを間近で見ることが出来たのです。
フランスに帰国したセバスティアンは、父親から1ヘクタールの畑を託され、彼が海外で学んだノウハウを駆使したワインを造りました。ボルドーとしては最大級に収量を絞り、人の手を用いて丁寧に葡萄を栽培・収穫し、長期熟成が可能なポテンシャルを持った渾身のワイン。それが”マジョ”です。
MAJORマジョ
”マジョ”は海軍准尉を意味する言葉ですが、エチケットに描かれている肖像は、現当主セバスティアンの祖父で、その職務を果たした人物です。”マジョ”はまた、一流・首席を表す言葉でもあります。この醸造所の最高のワインとして、20年以上の長期熟成が可能な造りとなっており、ボトルにはシリアルナンバーが刻まれています。
AMIRALアミラル
”アミラル”のエチケットは、ヴィニョーブル・カローのロゴと似ている星形の船の羅針盤としました。このデザインは、旅、航海、探検を想起させます。2つの葡萄品種(メルロー、マルベック)の混醸ワインですが、メルローとマルベックの2種とは、ボルドーではあまり見られない組み合わせである上に、マルベックをこれほどの高比率で使うというのは非常に珍しいことです。
セバスチティアンは、アルゼンチンでのマルベック栽培の経験から、このボルドーの地においても、マルベックの将来性を見出しています。
取り扱いワイン
MAJOR
マジョ
原産地呼称 |
AOC:BLAYE CÔTES DE BORDEAUX |
品種 |
メルロー90%、カベルネソーヴィニヨン10% |
タイプ |
赤 |
平均樹齢 |
40年 |
収穫年 |
2018 |
栽培面積 |
2ha |
ALC |
15.5% |
収量 |
30hl/ha |
生産本数 |
6,500本 |
取得認証 |
TERRA VITIS |
土壌 |
粘土石灰岩 |
栽培 |
ひとつの枝に4房のみ成熟させる。(通常ボルドーでは10房ほど残す)収穫は手摘みで遅めに行われる。 |
醸造 |
ステンレスタンクで2週間発酵(24~25度)。二次発酵から新樽で行い、ピジャージュとデレスタージュを行う。ブルゴーニュスタイルのピジャージュを取り入れたのは、ミシェル・ロラン氏にアドヴァイスによるもの。 |
熟成 |
16か月熟成。清澄は行うが、無濾過で瓶詰。新樽の使用 100% |
味わい |
濃いめのガーネット/完熟した黒い果実とヴァニラの香り/豊かな酸と果実味/豊富ななタンニン/力強くしっかりとした味わい |
料理 |
ビーフステーキ、肉の煮込み料理など |
メモ |
|
AMIRAL
アミラル
原産地呼称 |
AOC:BLAYE CÔTES DE BORDEAUX |
品種 |
メルロー80%マルベック20% |
タイプ |
赤 |
平均樹齢 |
40年 |
収穫年 |
2020 |
栽培面積 |
4ha |
ALC |
14% |
収量 |
50hl/ha |
生産本数 |
26,000本 |
取得認証 |
TERRA VITIS |
土壌 |
粘土石灰岩 |
栽培 |
リュットリゾネでの栽培 収穫は手摘みで行う。 |
醸造 |
除梗・破砕し7日間果皮浸漬する。自然酵母を用いて最大26℃で発酵させる。 |
熟成 |
12か月間樽熟成。新樽の使用 50% |
味わい |
紫がかった濃い色合い/新鮮なブラックベリーやカシス、黒コショウなどのスパイス。/柔らかな酸。豊かな果実味。/しなやかなタンニン。/スムーズな飲み心地。 |
料理 |
肉を使った前菜、煮込み料理 |
メモ |
AMIRALとは海軍大将の意 |
CHATEAU LES PETITS ARNAUDS TRADITION
シャトー レ プティ ザルノー トラディション
原産地呼称 |
AOC:BLAYE CÔTES DE BORDEAUX |
品種 |
メルロー85%、カベルネソーヴィニヨン15% |
タイプ |
赤 |
平均樹齢 |
22年 |
収穫年 |
2020 |
栽培面積 |
99ha |
ALC |
14.5% |
収量 |
52hl/ha |
生産本数 |
63,000本 |
取得認証 |
HVE LEVEL3(高環境価値認証最高レベル) |
土壌 |
標高120m南東向きの粘土石灰岩土壌の畑 |
栽培 |
リュットリゾネ(減農薬)有機肥料を用いる。摘葉、グリーハーヴェスト、フェロモンカプセル害虫駆除法などを施す。機械摘み。 |
醸造 |
除梗・破砕し、5~26℃で7日間12千リットルのステンレス発酵槽を利用して発酵させる。近年ボルドーで流行のRpulseルモンタージュ(柔らかい空気やガスを注入することで果汁を果帽の上に持ち上げ、柔らかく味わいを抽出する製法)を5日間一日一回施し、その後11月中旬から自然なマロラクティック発酵を促す(9日間)
フリーランマスト98% |
熟成 |
翌年の一月中旬から木樽で12か月熟成、その後ろ過して瓶詰。新樽の使用 25% |
味わい |
深紅のローブ、
カシス、良く熟した赤黒い果実の香り、柔らかい酸味と豊かな果実味、絹のような円みを帯びたタンニン、アロマティックな余韻を楽しめる、繊細でエレガントなミディアムボディ。 |
料理 |
赤ワインソースを使った肉料理全般(牛肉、子牛、鶏、ジビエ)、スパイスのきいた料理、熟成したチーズ等 |
メモ |
2020年は夏から収穫期にかけて天候に恵まれ、良く熟した葡萄からタンニン豊富な凝縮した果汁を得ることができた。エティケットに描かれいているCH.プティザルノーの館は、現当主セバスティアンの祖母の家である。
Wine Enthusiast 誌:91 pts『スモーキーでありながらフルーティでスパイシー、リッチなストラクチャーでベリーの風味に溢れています』
飲み頃は2024~25年。残糖 1.0 g/L 総酸3.42 g/L |