CHÂTEAU GUERY
シャトー ゲリー
- 当主
- Réné-Henry Guéry
ルネ・アンリ・ゲリー
- 地域
- ラングドック
- 所在地
- ミネルヴォワ
概要
ラングドックで8代続く葡萄農家出身のルネ・アンリ・ゲリー氏が、1997年に設立したシャトー・ゲリーは、現在43haの畑を所有するワイナリーです。
ワイン名にもあるミネルヴォワ高地のSERRE DE
GUERY(ゲリーの丘)で葡萄を栽培し、テロワールと品種の個性を生かしたワインを造り出しています。素直な果実味と複雑さを持ち、バランスにも優れるその味わいからは、造り手の目指す方向性を、しっかりと感じとることができます。
デンマーク王室やフランス大使館で採用された実績もあり、コンペティションでも評価は高く、20年間で合計140個以上のメダルを獲得しています。
自然との共生も目指しており、2020年にはHVE(Haute Valeur Environnementale)最高レベルⅢを取得しています。
”インテリジェンス”ヴィオニエ
シャトー・ゲリーの造るワインの名前には、聖書にある“聖霊からの七つの贈り物”を引用していますが、ヴィオニエによる白ワイン 「セール・ドゥ・ゲリー・ヴィオニエ」のエチケットには、I’intelligence(知性) の文字が書かれています。ヴィオニエらしいエキゾチックな香り豊かでミネラルの骨格があり、その名に相応しい品位あるバランスの整った味わいです。
レスプリ デロワ プティ ヴェルド
プティ
ヴェルドはボルドー原産の葡萄品種で、ボルドーでは主にカベルネやメルローに少量ブレンドする、スパイス的な役割で用いられていますが、シャトー・ゲリーではプティヴェルド単一のワインを造ることに着手しました。ラングドックでの栽培は容易ではないものの、10月初旬まで収穫を待つことで葡萄を樹上で完熟させることができるため、ボルドーより成熟度のある果汁を得られ、厚い果実味と熟したタンニンの濃厚な赤ワインを造ることに成功しました。このプティ
ヴェルドを初収穫した2004年には息子エロワ君が誕生しましたが、モンテスキューがボルドーでワインを造っていたことにも因み、モンテスキューの著書« L’Esprit des lois=法の精神
»と、息子の名前エロワ(Eloi)に掛けた音遊びから、ワインは« L’Esprit d’Éloi»と名付けられました。シンプルなエチケットからは想像できない、力強いワインです。
取り扱いワイン
SERRE DE GUERY VIOGNIER
セール ドゥ ゲリー ヴィオニエ
原産地呼称 |
IGP:PAYS D’OC |
品種 |
ヴィオニエ |
タイプ |
白 |
平均樹齢 |
20年 |
収穫年 |
2022 |
栽培面積 |
4ha |
ALC |
14% |
収量 |
42hl/ha |
生産本数 |
25000本 |
取得認証 |
ABおよびHVE3 |
土壌 |
粘土石灰質 |
栽培 |
栽培方法はリュット・レゾネ(減農薬農法) |
醸造 |
除梗後、ステンレスタンクで1日間低温でマセラシオン。デブルバージュを4日間施し、25日間14~25℃で発酵させる。ミクロヴィラージュを施す。ろ過して瓶詰する。 |
熟成 |
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味わい |
艶のある淡いイエロー/熟れた梨、ライチ、アフターはジンジャーなどのエキゾチックな香りも/丸みのある酸、厚みのある果実味とミネラル/ヴィオニエらしい香り豊かな骨格のある辛口
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料理 |
鶏や豚などの白身肉料理、クリーム系のソースを用いた料理など |
メモ |
残糖0.5g/L 総酸3.47g/L |
L’ESPRIT D’ÉLOI PETIT VERDOT
レスプリ デロワ プティ ヴェルド
原産地呼称 |
IGP:PAYS D’OC |
品種 |
プティヴェルド |
タイプ |
赤 |
平均樹齢 |
16年 |
収穫年 |
2021 |
栽培面積 |
1.4ha |
ALC |
14.5% |
収量 |
40hl/ha |
生産本数 |
7500本 |
取得認証 |
移行中(2020年よりHVE3) |
土壌 |
粘土質 |
栽培 |
栽培方法はリュット・レゾネ(減農薬農法)収穫は手摘み。 |
醸造 |
除梗し、ステンレスタンクで21日間マセラシオンの後、天然酵母を用い21~31度で8日間発酵させる。ミクロビラージュを施す。マロラクティック発酵15日間。ピジャージュ(1日3回)を施す。 |
熟成 |
フランソワ・フレール製の小樽で12か月熟成。無濾過。新樽の使用 30% |
味わい |
黒みがかったガーネット/煮詰めたプルーン、ブラックベリー、シナモンや八角などのスパイス、キャラメルなどの香り/まろやかな酸。凝縮感と厚みのある果実味/熟して丸みのあるタンニン/まろやかなフルボディ
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料理 |
煮込み料理、甘味噌などを用いた中華、すき焼きなど |
メモ |
残糖0.5g/L 総酸3.47g/L |
CARIGNAN sans sulfites
カリニャン サン スルフィット
原産地呼称 |
IGP:PAYS D’OC |
品種 |
カリニャン |
タイプ |
赤 |
平均樹齢 |
60年 |
収穫年 |
2022 |
栽培面積 |
1ha |
ALC |
13% |
収量 |
35hl/ha |
生産本数 |
3500本 |
取得認証 |
HVE3 |
土壌 |
小石を多く含む粘土石灰質土壌 |
栽培 |
栽培方法はリュット・レゾネ(減農薬農法)収穫は手摘み。 |
醸造 |
除梗し、ステンレスタンクで17日間マセラシオンの後、天然酵母を用い24~28度で10日間発酵させる。マロラクティック発酵5日間。ルモンタージュ、デレスタージュ(1日1~2回)を施す。 |
熟成 |
ステンレスタンクで8ヶ月熟成させる。無濾過。 |
味わい |
暗めのルビー/
チェリー、ブラックベリー、スパイスの香り/
生き生きとしたフレッシュな酸味、凝縮感のある果実味/
きめ細かいタンニン/
スパイシーでエレガントなミディアムボディ
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料理 |
ローストした鶏肉、鴨のオレンジソース、カボチャのロースト、焼肉(甘めのタレに) |
メモ |
酸化防止剤無添加 |