CHÂTEAU DE RAYNE VIGNEAU
シャトー ドゥ レイヌ ヴィニョー
- 当主
- Financière Trésor du Patrimoine
フィナンシエール トレゾール デュ パトリモアンヌ
- 地域
- BORDEAUX
ボルドー
- 所在地
- SAUTERNES BOMMES
ソーテルヌ ボム村
概要
シャトー ドゥ・レイヌ・ヴィニョーは、1855年ソーテルヌ地区格付け1級の由緒あるシャトーです。ソーテルヌを見渡せるボム村の丘にあり、特別1級のシャトーディケムに次ぐ評価を受けています。所有する84ヘクタールの畑には、セミヨン74%、ソーヴィニヨンブラン24%、ミュスカデル2%の割合で葡萄が植えられており、メノウ、オニキス、アメジスト、サファイヤなどの宝石が含まれる砂利質の土壌と、近くを流れるシロン川の恵みを受け、極甘口で蜂蜜のような香味を持つ素晴らしい貴腐ワインを造っています。また、貴腐菌のつかない葡萄や丘の麓の葡萄を用いて、辛口白ワインの生産も行っています。
歴史
17世紀初頭、ソーテルヌの丘を望むこのレイヌ・ヴィニョーの畑はヴィニョ-・ドゥ・ボムと呼ばれ、ヴィニョー家一族によって管理されていました。1635年からは、ガブリエル・ドゥ・ヴィニョーの名前があり、ガブリエルの息子エティエンヌはシャトーディケムの当主の娘と結婚し、1681年に このワイナリーの当主となりました。しかし1834年には、シャトーはヴィニョー家の手を離れ、マダム・ドゥ・レイヌ(カトリーヌ・ドゥ・ポンタック)によって買収されることとなります。
その後、1855年には、このシャトーのワインが公式にソーテルヌの第1級に格付けされ、さらに1867年に、ダネイという有名なワインブローカーによって、シャトー・ディケムに次ぐワインとしての評価を得ます。後にマダム・レイヌの又従兄弟に当たるアルバート・ポンタックが当主を継ぎ、現在のシャトー名「レイヌ・ヴィニョー」を命名しました。
尚、2004年から2015年までは、クレディ・アグリコール銀行によって買収され、大きな資金の投入により設備の更新なども図られ、評価は益々向上します。2016年よりFinancière Trésor du Patrimoineの所有となり、現在は醸造責任者にヴァンサン・ラブルジェーレ氏、
栽培責任者にギョーム・ラトー氏が携わり、
醸造コンサルタントにはアンリ・ボワイエ氏を迎え、更なる品質の向上に向けて取り組んでいます。
取り扱いワイン
LE SEC DE RAYNE VIGNEAU
ル セック ドゥ レイヌ ヴィニョー

原産地呼称 | AOC: BORDEAUX |
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品種 | ソーヴィニヨンブラン100% |
タイプ | 白 | 平均樹齢 | 19年 |
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収穫年 | 終売 | 栽培面積 | 8ha |
ALC | 13.5% | 収量 | 40hl/ha |
生産本数 | 3~40000本 | 取得認証 | リュットリゾネ |
土壌 | 上層砂利質、下層粘土質(メノウ、オニキス、アメジスト、サファイヤなどの宝石が含まれる) |
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栽培 | リュット・レゾネ(減農薬農法)手摘みで収穫、選果を施す。 |
醸造 | きめ細かい複数の選果を行った後に圧搾し、10日間低温で果皮浸漬を行う。83hlの大樽を使用し19~20度で6日間発酵、マロラクティック発酵は行わない。シュールリー製法で、バトナージュを施すことにより、フレッシュさと柔らかな味わいの両立を図り、このワインの特徴としている。 |
熟成 | 10か月の樽熟成後、ろ過して瓶詰 |
味わい | 輝きのあるレモンイエロー/グレープフルーツ、ハーブ、蜂蜜、白い花/しっかりだが柔らかな酸味/フレッシュさと柔らかな酸が特徴で上品で口当たりよく飲みやすい味わい |
料理 | バター・クリームソースを使った白身魚料理。 サービス温度は9~11度。 |
メモ | 2018年は春の長雨、夏の乾燥猛暑と厳しい条件だったが、結果としては病気なども少なく葡萄も完熟し、18年の当地区のワインが素晴らしい年になることが約束された。最終的に18年ミレジムは、豊かな花束のような香りを持つ食通にも満足していただけるような、フレッシュさと力強さのバランスが素晴らしいワインに仕上がっている。尚現在、パリのトゥール・ダルジャンで、グラスワインの一つとして採用されている。 |